3 ページ8
YG side
パンPDが両手で顔を覆った。
うん、分かります。そうなりますよね。
PD「あのな、宿舎で猫は飼えない」
想定内の反応にAが悲壮感を漂わせながら、パンPDに懇願する。
『そんな!!そこをなんとかなりませんか?!
こんなに小さくて可愛いのに、寒空の下にまた戻してこいと仰るんですか?』
「A落ち着け、パンPDなんとかなりませんか?
1ヶ月、いや1週間でいいんです!その間に里親を探します!」
PD「私もこんな可愛い子を外に放置するのは可哀想だと思うが…」
『それなら3日!3日間の間に探します!
ナムジュナにも力加減を覚えさせる良いチャンスだと思って、どうか!』
「僕たちの命のためにもどうかお願いします!」
2人で頭を下げながらもAは子猫をPDに見えるように高く持ち上げている。
PD「ヤァー!!もう、そんな目で見ないでくれ。
…分かった!1週間!1週間やるからそれまでに里親を見つけてきてあげなさい」
『「ありがとうございます!!!」』
PDにお礼を言った後2人で頭下げて部屋を出る
しばらく廊下を歩いて、お互いの顔を見合わせて拳を合わせた
『作戦成功したな』
「しかも3日だけじゃなくて、1週間も貰えたな」
『お前も良くやったな〜!』
Aは子猫に向かってニコニコしながら褒めている
だけど、俺が思うにこんな事しなくても最初から事情を話して3日間預かるだけって言えば許可してくれたんじゃないだろうか
それをAに伝えると
『俺もそう思ったけど、たまには困らせたいじゃん』
そうやって笑ったAに、それはパンPDと俺のどちらの方を困らせたかったのか聞けなかった。
424人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shiro | 作成日時:2022年12月23日 13時