Protect you 2 (ページ7)

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ユンギは優しいから、この小さな子猫を見捨てるなんて事しないって分かっていた

実際、子猫を見た途端ふにゃっとした笑顔を浮かべていたし

今も俺とナムジュナに悪態を吐きながらも、手元は優しく子猫を撫でている

『この子をうちの実家で飼うことは出来るんだけどさ、うちの親がこっちに来るのも早くて週末まであと3日は待たないといけない。
1番家が近くて預けられそうなジニヒョンの家はもう既に犬が居るみたいだし。
どうしよっかなって』

YG「あぁ、ただ助けるだけじゃなくて最終的な保護先も一応考えてたんだな」

『そこまで無責任ではないよ
それで考えたのが、パンPDを説得する事なんだけど、ふふっ…』

YG「うわ、まじかよ」

『うん、一緒に行こう』

強制的にユンギを連行してパンPDの部屋をノックして入って行く
PDは俺とユンギの組み合わせを見て少し顔を引き攣らせたが気にしない

『PDニム、最近僕ら癒しが足りないと思うんです。
何でか気になりませんか？』

PD「…あぁ、何でだい？」

YG「最近ナムジュナが宿舎の物をよく壊すんです。
この間なんか触ってもいないのに、壁に掛けてあった時計を扉の反動で落として壊してました」

『ナムジュナにも悪気があったわけでは無いことは重々承知してはいるんですが、きっとナムジュナも最近疲れ気味だから力加減が出来なくなったんでしょうね』

YG「このままだとあいつ、宿舎の"物"だけじゃなく僕たちにも力加減出来なくなるんじゃないかなって心配で」

『みんな歌うのもダンスをするのもやっぱり体を大事にしないといけないじゃないですか。
だから、ナムジュナの疲れを取れてしかも、もしかしたら力加減も教えてくれる最高の癒しを見つけたんです』

YG「でもPDの許可がやっぱり必要かなってAと話し合ったんです」

PD「お？そんな良い物があるんなら早く言ってくれれば良かったのに！
それは一体なんなんだい？」

パンPDが食いついた。
俺は走って部屋の外、扉のすぐ横に置いたダンボールを持ってきてパンPDが見やすいように中のその子を持ち上げた

『子猫です』

　
　
　
　
　