Protect you 2 (ページ36)

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不調な日ページ36

TH side
　
　
　
　
今日は朝からずっと調子が悪かった

早く起きないといけないのに寝坊してみんなから怒られて

お昼ご飯を食べる時も、ぼーっとしてたのかスープをこぼして衣裳を濡らしかけてマネヒョンとスタイリストヌナに注意されて

撮影のダンスも何回も間違えてしまったり

極め付けは、Aヒョン愛用のマグカップを落として割ってしまった

わざとじゃ無いけどやってしまった事に罪悪感が溢れてきて、泣きそうになる

『テテ、どうした？大丈夫？』

音が聞こえたのかリビングのソファーから立ち上がってAヒョンが寄ってきた
僕がしゃがんでいるからマグカップが割れているのは見えていないはず
今日はみんなに散々迷惑をかけたけど、Aヒョンにも怒られるかな

「ヒョン、あの、ごめんなさい
わざとじゃないけど、手が当たって落として割れちゃった」

『そうだったの、怪我はしてない？』

「うん、僕は大丈夫だけどマグカップが…」

『テテに怪我がないなら良いよ
それにそのマグカップもずっと使い続けてたし、新しいのを買うタイミングだってことだから気にしなくていいよ』

Aヒョンは怒らなかった
今日一日中うまく行かないことだらけでイヤな一日だったのに、ヒョンが優しい言葉をかけてくるから

『そうだ、新しいマグカップ何がいいか一緒に探して欲しいな
テテのもお揃いで見ようよ』

「ヒョン…ぅう」

思わず、泣きたくないのに涙が目に溜まってきちゃった
ヒョンはそっと僕の頭を寄せて優しく撫でてくれる

『テヒョンア、今日も一日お疲れ様
最近休みもないし疲れたよね』

TH「っ…ぅ」

声を出せずに頷くしか出来なかった
そう、僕疲れてた
睡眠時間も少ないし、覚えないといけないことも沢山ある
今まで全然平気だったはずなのに

みんなとふざけて笑いたいのに、そんな気になれない

『テテ、大丈夫だよ
ヒョンはテテの味方だよ』

「うん…っ」

『ヒョンだけじゃない
俺以外のヒョンたちも、同い年のチングも弟もテテの味方は沢山いる
だから、頼っていい』

「Aヒョン、…今日一緒に寝る」

『うん、そうしよう』

Aヒョンに抱きしめられるだけで安心する
明日が嫌じゃなくなる
　
　
　