complexity ページ25
『テテー、ヨンタンのお散歩ってもう行った？
まだなら俺も一緒に行きたいな』
TH「まだです！一緒に行きましょうヒョン！」
息抜きをしたくなり丁度リビングでヨンタンと遊んでいたテテを誘ってみた
TH「ヒョン、もしかして何か悩んでる？」
『あー、わかった？』
TH「もちろん！ヒョンのことは何でも分かりますよ」
そう言って胸を張るテテに笑ってしまったが、確かに何かあるとこの子には高確率でバレてしまっている気がする
侮れないなぁと息を吐く
TH「ヒョン！クムシラコだよ」
『うん、ありがとう』
TH「…ヒョンさ、アメリカで人助けした時からずっとずーっと考えてた事が消えたって顔してる」
この子は本当にどこまで勘がいいのだろうか
TH「でも今のヒョンはスッキリ？モヤモヤ？
どっちだろうってのが定まってない感じがする」
『テヒョンア』
TH「ん？なあに？」
『ちょっと抱きしめさせて』
TH「いひひっ、良いよ
たまにはAヒョンも僕に甘えて良いんだよ」
ギュッ
『おー、ていうかテテは甘えてる自覚あったんだな』
TH「んふふ、だってヒョンはずっと僕の味方だからね！沢山甘えさせて貰わないと！」
『うん、そーだな』
TH「でも今は僕が甘やかしてあげるからね」
『ありがとう
ねぇ、テテこれは聞き流して欲しいんだけどさ、
…俺、ずっと大切に思ってた子が居たんだ。
その子が俺の存在理由みたいな』
TH「…ぇ？」
『だけどその子の事をもう守らなくても良いってわかって
その時、テテや他のメンバーの存在が俺の中でいつの間にか大切で大きな存在になってたんだなって感じた』
TH「……」
『その子のことは忘れられないけど、俺の存在理由はもう他にある
未練はないはずなのにあるような、不思議な感覚
きっと時間が解決していくってわかってるんだけどね』
TH「…ヒョン？」
『だから大丈夫。大丈夫になるよ』
TH「うん」
テヒョンに話を聞いてもらって、少しずつ心の整理をしていく
ずっと誰にも話せなかったこと
俺の前世からの生い立ちなんて誰にも話せないし、これからも誰にも話さないけど、ここで少しくらい弱音を吐かせて欲しい
『テテに話したらスッキリした
ありがとう』
TH「うん、それなら良かった」
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作者名：shiro | 作成日時：2022年12月23日 13時
