Protect you 2 (ページ13)

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走り出す前、俺が見たのは男がパーカーのポケットからナイフを取り出した瞬間だった

俺が男を拘束した様子を見た男性が手助けに入ろうとするがその前にボディーガードの彼も追いついて俺と立場を入れ替える

俺は男性に向かって"警察に電話してください"と伝えると携帯を取り出し連絡してくれた

その間に飛んでいったナイフを回収し、男性に肩を寄せられている女性に向かって怪我はなかったか確認する

女性は涙ながらに

「ありがとう、助かったわ」

とお礼を言ってきて、電話が終わった男性にも

「娘を助けてくれてありがとう」

と何度もお礼を言われハグをされた

『いいえ。あなたも、あなたの娘さんも怪我も何もなく無事でいられたのなら良かったです』

少しするとサイレン音と赤と青の光が見えてきた
ボディーガードの彼は男をしっかりと拘束していてその横で俺は

『事情聴取されちゃうね、マネヒョンに遅いって怒られちゃうかも』

とホテルを出る前とは違ってとても晴れやかな気持ちで笑った

犯人を拘束していた彼と、俺、そして被害者親子は事情聴取のため警察車両に別々に乗り込む

車に乗り込む前にまた親子にお礼を言われた

『あなた達親子に何も無くて良かった、これからも健康でいてください』

完全に夜になってしまった時間に、マネヒョンが警察署まで迎えにきてくれてボディーガードをしてくれた彼と車に乗り込む

聴取が終わった後、彼には謝罪と注意を受けて俺からも謝った。俺の事情に巻き込んじゃったしね

車中、マネヒョンにはホテルに着いたら覚悟しとくことだなと一言もらっただけで、後は無言の圧を掛けられ続けた

TH「Aヒョン！！！心配した！！！！」

NM「ヒョン！話は聞きましたが、こんな無茶はもうしないでください！！！」

マネヒョンにミーティングに使う部屋に案内されて中に入ると、テヒョンを先頭にしたマンネラインに勢いよく抱きつかれて泣かれた

リーダーのナムジュナにはこれからミーティングをすると言われ

ジニヒョン、ホソガには良くやったと肩を叩かれ

ユンギには無言で横腹を殴られた

"この世界に居る娘を救えて良かった"

俺はもう最後になる前世の親心を呟いた

もう俺の守るべき存在は"ここ"にある
　
　
　
　
　
　
　