Protect you 2 (ページ11)

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母が仕事仲間から食事券を貰ったそうで、それが俺に回ってきた

なんでもソウルにある良いとこのお店のやつらしい
それなのに引き出しにしまったのを忘れてずっと放置していたらしく、気づいた時には期限はもう2週間も無かったと…

父の予定とも合わず、どうせならソウルに住んでいる俺に渡して食べて来て貰おうと送ってくれた。
ペア券らしく2枚しか無いので誰と行こうか悩んだが、タイミングが良い人と行こうと様子を見ていた

『ねえジニヒョン、ちょっとランニングに付き合ってください』

JN「ウェ、もう動きたくないよ！」

『えぇ、だってみんな眠ってるし起きてるのヒョンだけじゃないですか』

そういや、この人この前の番組でパンPDに会食ねだって上手いこと躱されてたよな

そして、眠っていると敢えてそう言ったが実は数名起きているのを俺は知っている

だけどつっこまずにスルーしてあげよう

ランニングという言葉を聞いて寝たふりをするヒドイ子達は誘ってあげない

JN「ヤー、どこまで行くのさ」

『まあまあ。あ、ヒョンはコレ持ってください』

それにこのヒョンはヤーヤー文句を言いながら結局付き合ってくれる

普段からストレス発散に夜走りに行ったりする俺を知っているから、少しくらい遅くなっても疑われないだろう

玄関を出たところでヒョンに振り向き、"俺について来てくださいね"と言って少し走り出して、大通りに出るとタクシーを拾った

ヒョンはランニングだと完全に信じていたから、目を丸くしてまたヤーヤー言ってる
それを無視して運転手に目的の住所を伝えて走ってもらった

ドレスコードは無いと聞いていたけど、流石にジャージは無いなと店に入る前にサウナに行きまた後で来るのでと事情を伝えて服を着替えさせて貰った
もちろんヒョンの分の服もちゃんと準備しといたので完璧である

JN「なあ、Aここって…」

『ランニングに付き合ってくれなかったみんなには秘密ですよ』

JN「当たり前じゃないか！」

レストランに着くとジニヒョンはご機嫌になりレストランで美味しく楽しく食事して、帰りにはサウナに行きお風呂に入って完全にリラックスできた

宿舎に着く前に、ジニヒョンに念入りにアリバイ工作の打ち合わせをして帰ったおかげで誰にもバレることは無かった

そう、ジニヒョンを選んだ理由をもう一つ挙げるなら、このヒョンは弟達と比べて隠し事が上手そうだったから

　
　
　
　