韓国人のBoyfriend【JK】4【特別編】

10話 ページ10

ジョングク君から
“おやすみ”
ってカトクが来るのは
いつも1時ぐらい。


だから、そのぐらいの時間に
一度目が覚めちゃうクセがついてしまってる。



今日も目が覚めて、
枕元の携帯を開くと、
ジョングク君からのメッセージは、
いつもの
“おやすみ”
なんかじゃなくて。








“ボラヌナが、店に来てて、
久しぶりに会ったから、ちょっとだけ今から話すね”






画面を見た瞬間、目を疑った。


なんで？ボラさんが来たの？

来るって知ってたの？

あんなカトク一つだけじゃ、全然分からない。



着信も来てたから、
直ぐにコールボタンをタップした。





まだ、“おやすみ”
の連絡が来てないって事は、
もしかしてまだ一緒にいるの？
って考えたら、
電話なんかじゃなくて、
会いに行ける距離でもないのに
外に飛び出してしまいそうだった。









コール音を聞きながら、
それを抑えるのに必死で、
『もしもし』
って聞こえた時にはもう、
止める事が出来ない気がした。







｢もしもし｣


JK『ごめん、電話、
もしかして起こした？』


｢うううん。
今、どこ？｣


JK『まだ店だよ。片付けしてる』


｢あの……ジョングク君。
ボラさんは、｣


JK『さっきまで店にいて、話してたんだけど、
もう帰ったよ』


｢そっか｣


JK『ごめんね。
ほんとに突然で、俺もびっくりして、』









ジョングク君は、

ボラさんとずっと会ってなかった事、

ボラさんが大邱にいた事、

ボラさんがもうすぐ結婚するから
それまでの間釜山に戻ってきた事、

そんな事を私に説明した。







本当はずっと気になってた。
私と別れた後、ボラさんとジョングク君はどうなって、ボラさんは今どこにいるのか。
だけど聞いたとこで、
どうしようもないと分かってたから。





ボラさん、結婚するんだ……………
単純な私は嬉しかった。








JK『それでね、釜山にいる間、
店、手伝いたいって言われたんだ。
暇だからって』



｢…………………え？｣



JK『うちの店、人が足りなくてさ、それで。
でも、あの、Aちゃんが嫌なら断るから。
Aちゃんが決めて？』











ジョングク君、

多分、あなたは

世界一無神経だ。

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