韓国人のBoyfriend【JK】4【特別編】

47話 ページ47

夜中0時。
私はマンションのベランダで、
夜空を見上げてた。



もちろん、ジョングク君の事を考えてた。



ただ自分の気持ちを一方的にぶつけて、
話し終わったら、逃げ出してしまった、
昨日の恥ずかしい自分を思い出すと、
溜息が出た。


恋愛下手な性格は、一生直らないみたい。



頑張るって言ったけど、
何をどう頑張ればいいの。




お店に会いに行くのは、もう違う気がする。

何かカトクでメッセージを送ろうかな
って考えたけど、
何を送ればいいか分からない。








ジョングク君はもう仕事終わったかな？

電話………………
してみようかな
って考えてたら、握り締めていた携帯が揺れた。









“ジョングク君”




通知された着信に驚いて、
慌てて深呼吸した。







JK『もしもし』


｢あっ、うん｣


JK『起きてた？』


｢起きてたよ｣


JK『昨日、急に帰るから、びっくりした』


｢そうだよね。ごめんね｣






急に来て、急に帰る。
ほんと何したかったんだろ、私。






JK『今、何してたの？』


｢何もしてない｣


JK『何もしてないんだ』


ジョングク君は電話の向こうで笑ってた。







｢ジョングク君は家、着いたの？｣


JK『下見て、マンションの入口のほう、』


そう言われて、視線を移すと、
ジョングク君がいた。


今日は黒いティシャツに黒いキャップ、
細身のジーンズ。

モデルみたいな彼を、街頭が照らす。






JK『今帰ってきたとこ』





そう言って、
マンションの入口で、
私に向かって手を振るから、
ぎゅっと胸が苦しくなる。







JK『何かこういうのいいね』



｢こういうの？｣



JK『うううん、何でもない。
あのさ………』



｢うん？｣


JK『………ちょっとだけ今から会いに行ってもいい？』


｢え？｣


JK『いや、ごめん。やっぱいい。
じゃ、おやすみ』





私の返事を聞かずに切れた電話。

私もだけど、
ジョングク君もせっかちな人だと思う。





“会いに行ってもいい？”
って、事は、
ジョングク君は、
私に会いたいって思ってくれてるって事？





また携帯が鳴る。

今度はジョングク君からのカトクの通知で、
立て続けにメッセージを受信する。






“明日会える？”

“ちゃんと話したいんだ”






直ぐに、

“私も会いたい”

って文字を打ち込んで、送信ボタンを押した。

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