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46話 ページ46

ジョングク君は、
『え…………』って呟いて、
また何も言わなくなった。



その反応に
息が苦しくなってどうしようもない。
さっきから私は、
ジョングク君から言葉を奪ってばかりだ。


何か言ってほしいけど、

何を言ってほしいのか、自分でも分からない。

涙が溢れそうになって、はっとする。


このままじゃダメだ。
このままじゃ、今までの自分と変わらない。







震える声をジョングク君に気付かれないよう、
必死で言葉を口にした。



「ジョングク君が待ってるって言ってくれたあの時、私はジョングク君の事疑ってばっかりで、
そんな、好きな人を信じられない自分が大っ嫌いだった。
こんなんじゃダメだって。
だから変わらなきゃって、
そう思ってジョングク君から離れた」






静かな店内には私の声だけが響いてる。



ジョングク君はやっぱり何も口にしないから
私はちゃんと自分の気持ちが伝わってるのか、
不安になった。



だけど、
何も言ってはくれないけど、
ジョングク君はじっと私を見つめてくれてる。


それだけで今は十分な気もした。









「私、ジョングク君が好き。
まだ完璧に強くなったわけじゃないけど、
でも、あの頃よりは強くなった。
今の私だったら、
ジョングク君を幸せに出来るってそう思えたから、会いに来たの。
だから…………」






JK『Aちゃん?』




ジョングク君は私の言葉を遮るように、
やっと口を開いた。





JK『俺は、ずっと』



ジョングク君のこれから言う言葉は、
何となく分かる。

私の気持ちを受け止める気なんてないことは、
その戸惑う顔を見てたら、気づくよ。






だけど、私は、
直ぐに諦めるつもりなんかないから。


今までみたいに
待つことしか出来ない私じゃないから。





「私、今すぐにジョングク君の側にいれるとか、
そんな事思ってないから。
また私を好きになってもらえるように、
片思いから頑張るつもりだし。
だから、えっと、とりあえず、今日は帰るね?」



そう言うと、私は置いていた鞄を手に取った。





JK『ちょっ?えっ?Aちゃん?』





後ろから聞こえる、
ジョングク君の声は無視して、
お店を逃げるように飛び出した。

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時

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