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44話 ページ44

お客さんはもう誰もいなくなって、
さっきまで掃除や皿洗いをしてた、
バイトの男の子達も、
私をチラチラ見ながら、帰って行った。


ジスは先に帰るねと言って、私の部屋にいる。




静かな店内に立った1人。

ドキドキする自分の心臓の音がうるさく聞こえて、
コホンと咳払いをすると、



ガタン。

後ろの方で、ドアが開く音がした。








ジョングク君は私の目の前に来ると、
そのまま隣の椅子に腰かけた。




JK『ごめん、お待たせ』



彼は、白いティシャツにジーンズ。
右腕のタトゥーがすごく目立つ。




「うううん。勝手に来てごめんね」




JK『いや、びっくりはしたけど……』



「そうだよね、いきなりびっくりしたよね」






そこから何も言葉が出てこなかった。

それはジョングク君も一緒みたいで。

頭の中で彼に言おうと決めていた事が、

彼を前にした今、一つも出てこない。



せめて、店内に音楽が流れてたら、
こんなにも沈黙が苦しく感じる事は、ないのにな。








長く感じた沈黙は、ジョングク君の

JK『いつ、韓国に帰って来たの?』

って言葉でやっと終わった。





「一昨日帰ってきた……」



JK『一時期に帰ってきたとかじゃなくて?
もうずっと韓国にいるって事?』


「ずっと韓国にいるよ、」


って言ったら、

ジョングク君は、“そっか”とだけ言った。

やっと続いた会話も、
また直ぐに終わってしまう。



その相鎚は、

自分に関係ないって意味の“そっか”
なの?

なんて、私に聞く権利はなくって。


“俺、ほんとは待ってたんだよ”

って言葉を期待するのも、違う気がする。







JK『アメリカどうだった?』



こんな事があって、
辛い事以上に楽しい事があって、
英語も上手くなって、
そんな話をしたら、
ジョングク君は頷きながら
私の話を黙って聞いてくれた。



会話がやっと前みたいに出来るようになった気がして、嬉しかった。


でも、
ジョングク君に伝えたい事は、もっと別にある。


私はジョングク君にアメリカでの話を聞いてもらいたくて、きたんじゃなくて……………。




「ジョングク君、私ね、
釜山に住む事にしたんだ」

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時

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