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43話 ページ43

ジョングク君は、
私から直ぐに視線を反らして、
また背を向けると、
そのままスタッフオンリー
って書いてあるドアの向こうに消えていった。






〈あれ?気づかなかったかな?〉






うううん、ジス。


ジョングク君は気づいてた。



気付いてて、見ないふりをしたんだ。



でも、

そんな事、私は覚悟してたから。

大丈夫。

今さらだけど、よくよく考えてみると、
一年半も連絡1つ寄こさなかった私を、
ジョングク君が受け止めてくれる可能性って
多分かなり低くて、
こうやって会いに来た事自体、迷惑な事で。





「食べよ?」



ジスがお肉ばっかり食べるから、
余っている野菜を、
私は次々鉄板の上に置いた。





焼けたピーマンを思いっきり口に含んでる時、


大きな足音が後ろからこっちに向かってくる音がした。


〈A!〉

ってジスの声に振り向くと、

さっき裏に出て行ったはずのジョングク君が、

私の目の前に立っていた。








JK『うまい?』



って聞かれて、

頷く事しか出来なかったのは、

勢いよく、一口で食べようとしたピーマンを

モグモグと食べてるとこだったから。







恥ずかしい………。

何で久しぶりに会って、

こんな姿を見せなきゃいけないんだろ。


アメリカから帰ってきた
カッコいい姿をジョングク君に見せたかったのに。








“すみません、”

ってお客さんがジョングク君を呼ぶ声が聞こえる。


彼は“はい”って返事して、

私達のテーブルに置いている伝票を取ると、

そこに何かを書き始めた。


伝票をまたテーブルの方に戻すと、
ジョングク君は、
お客さんの方に行ってしまった。








一年半振りに会話できたのは、

“上手い?”

の一言だけで。



〈えっ?上手い?だけ?
やっぱりジョングク君、怒ってる?〉


ってジスの言葉に、
どう返したらいいか分からない。






「やっぱり、今日は帰ろう?
またちゃんと連絡して、話聞いてもらう」



〈………そうだね、〉



鞄を持って、席から立ち上がる。


伝票を手にして、それを見ると、
私達が注文したメニューが書いてある下に、
ジョングク君からのメッセージが書かれていた。



“まだ、帰らないで。
店終わるまで、ここで待ってて”

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時

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