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42話 ページ42

ジョングク君がいる。


直ぐ近くに。



声を聞いただけで、

胸が熱くなって、

なんか、

うん。

どうしよう。





人の声が行き交う店内で、
ただ彼の声だけ聞きたくて、耳を澄ませた。









《店、終わったら直ぐ来いよ!
向かいのバーで待ってるから》




JK『………分かった』




《でさ、ジョングクに会いたいって女の子がいるんだけど、呼んでいい?》




JK『誰?俺の知ってる人?』




《いや、店でお前見てさ、
すげー気に入って、一目惚れしたって言っててさ、
俺の友達なんだけど》




JK『えっ?無理。』



《何で?いいじゃん、めっちゃ可愛いよ》




JK『顔見ただけで気に入るとかよく分かんない。
とりあえず無理。
呼ぶなら行かない』






聞こえてくる会話に、
ソウル生まれのジスは
〈釜山弁って喧嘩してるみたいに聞こえる〉
って言った。







JK『じゃ、とりあえず俺、裏に戻るから』




って声と、

ジスの目配せに、

思わず振り向いたら、

目の前にはジョングク君がいて、

だけど、

ただ後ろ姿を見つめるしか出来ないのは、

“待ってる”
と言ってくれた彼を、
私が振り切って、
自分で手放したから。








彼の姿を見て、
私は今になって、
自分の身勝手さに気付いたりしている。











〈ああ、行っちゃった……〉

ってジスが小さな声で呟いた後、

ジョングク君が振り向いたのは偶然で、





その瞬間、


私は視野が急に狭くなったみたいで、


周りの人達が見えなくなった。


少し先にいる私の好きな人が


私を見つめてて、


目が合ったのが信じられなくて。





ねぇ、ジョングク君。


あなたの目に、今私はどんな風に映ってるんだろ。

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時

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