韓国人のBoyfriend【JK】4【特別編】

34話【JK】 ページ34

その日、Aちゃんは電話に出なかった。

カトクも来なかった。

眠ったのかなって思ってた。






だけど、次の日も。


その次の日も。


Aちゃんから連絡は来なかった。





何で？

って考えて、

頭に浮かぶのは、


携帯なくしたとか、

風邪引いたとか、

アメリカに行く事を決めたから俺に連絡できないでいるとか、


そんな事で。


そして多分、1番最後に考えた事が理由だと思った。




でもそれなら
アメリカに行くのを決めたなら
俺に何で話さないの？
何でユンギさんって人から
聞かされなきゃいけなかったの？




俺は、Aちゃんがアメリカに行くなら
寂しいけど、
待つよ。

そんな俺って信用ないわけ？

Aちゃんにとって
そんなちっぽけな存在なの？









《ヒョン、ちょっと表出てもらえませんか？
マジで回んなくて》


JK『はっ？お前バイトリーダーでしょ？
何で回せないわけ？』


今日は事務作業が終わんなくて、
バイトはいつもより人数もいたから裏で作業してたら、呼び出される始末。

俺がバイトリーダーの時、
回せなくてジンヒョンに助け頼んだ事ないけど。





《でも……》


JK『もう分かったよ、後10分待って、』


《今日ヒョン、イラついてる》



別にイラついてないよ。
俺はいつもこんなだし。


さっき10分待ってって言ったのに
バイトのヨンジュンが直ぐまた戻ってきた。




JK『何？まだ10分経ってない』


《じゃなくて、今、ボラさんがきて、
これヒョンに渡してって》



JK『え？』




ピンク色の封筒に入ってる手紙。

作業してた手を止めて、中を開けた。






手紙には、
ごめんとか、
釜山から大邱に戻ること、
結婚は断って、もう一度イチから頑張るって事が書いてあった。


そして、最後に、
Aちゃんの事が書いてあった。





“あの大雨の日、Aちゃんが来たんだ。
グクに会いに。
それを私が追い返した。
ごめんね、ほんとに。
あの子って強いよね。

私にない真っ直ぐさがあるの。

だから悔しかった。

ごめん、グク。

いつか私もグクみたいに、
本当の恋に出会えるかな？
私が好きな人も私を本当に好きになってくれるって。そんな奇跡に”








…………ああ、だから、

俺に連絡しないんだ。

俺はまた、
Aちゃんを傷つけちゃったんだ。

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