30話 ページ30
ボラさんを見つめる。
ぶかぶかの白のティシャツも
ボラさんが着れば可愛く見える。
〈Aちゃん、落ち着いて?〉
私を宥めるような声のトーン。
ボラさんは私が思ってる以上にきっと大人で、
年以上の差を感じた。
〈私がここにいるのは、ここにいたいから。
グクの側にいたいからだよ〉
ボラさんの答えは
私の質問に対する答えじゃなかったけど、
でも、その一言で充分だった。
私は、多分意気地なしだ。
もうこれ以上、ここにいれる気がしなかった。
その場から、逃げだそうとした私の腕を
ボラさんは引っ張る。
〈Aちゃん、アメリカに行くんでしょ?〉
「なんで……」
掴まれた腕が痛い。
〈グクから聞いた。
この間、Aちゃんの上司がお店に来たの〉
上司って、ユンギさん?
なんで?
じゃあ、ジョングク君は、
ずっと知ってたの?
それで、もう私なんかいらないって。
そういう事?
〈アメリカに行くんなら、
グクを解放してあげてよ〉
「………………えっ、」
〈グク大変なんだよ、お店忙しくて、休みも取れなくて。
彼女なのに、グクの事、支えてあげなきゃとか思わない?〉
「……私は、」
〈グクはね、
自分の仕事の事しか考えないで、
好き勝手夢ばっか追ってる子に、付き合ってる暇ないんだよ〉
何も言い返せないのは、
ボラさんが言ってる事が、
多分正しいからで………。
〈グクの側にいないなら、
私にグクを返して?〉
ボラさんの言葉が、雨で濡れた身体に突き刺さる。
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時