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29話 ページ29

釜山に向かうバスの中で、
ジョングク君と出会った時の事を思い出していた。






“可愛い顔した悪魔”
だと思ってた。

私が何言っても笑わない。

いっつも何かキレてる。

そんな人だった。

大っ嫌いだった。


だから、

私が初めて付き合う人が

この人だって

絶対に予想出来なかった。





そう考えると、
人生って予想できない事ばっかりだって思う。


でも、だからきっと楽しくて、
だから尊いんだけど。






釜山に着いたのは、
0時を少し回ってた。


ソウルとは違う大雨に驚いて、
駅に売ってるビニール傘を買った。


ジョングク君のお店に向かうタクシーの中で、
バスの中で考えた、
ジョングク君に伝える事を
もう一度頭の中で整理した。







“アメリカに行きたい。
でも、この仕事が終わったら、
絶対ジョングク君から離れないから、
だから待っててほしい”






タクシーから降りて
お店の中を覗くと、
中の電気は消えていた。



もう帰ったのかな?

今日は早いんだ。


近くにあるジョングク君の家の方に目を向けて、

大きなマンションを見上げる。

もう家、かな?


少し歩いただけで、靴には雨が滲んできて、
体が冷たくなっていく。
彼の部屋の前に着くと、
電気がついてたからほっとした。




ジョングク君にもらった鍵を使おうかなって
考えたけど、
そんなのいきなりでびっくりすると思ったから
私は、ベルを鳴らした。









直ぐに開いたドア。





目の前に立ってるその人は、

私が会いたくはなかった人で。


久しぶりに見るボラさんは、
溜息が出るほど、
やっぱり綺麗だ。















〈Aちゃん?〉


「……………あの、ジョングク君は?」


口にした言葉は馬鹿みたいに震えてる。






〈グクはお風呂入ってるよ〉


「…………え?」






よく分からなかった。


当たり前みたいに、ここにボラさんがいるのが。


ああ、どうしよう。

ジョングク君の事信じてるのにな。

なのに…………、








「ボラさんは、ここで何してるんですか?」



〈Aちゃんこそ、どうしたの?〉



「…………質問に答えてよ。ここで何してんのよ!」






ボラさんがジョングク君の部屋で
ジョングク君の服を着ている。



その事実よりも
年上の人に向かって、
叫んでしまうほど、
我を忘れてしまってる自分が
もっと嫌だった。

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時

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