27話【JK】 ページ27
JK『…………やっちゃった』
皿を思いっきり落とすと、
ガシャンって大きな音が、
もうお客さんが帰った店内に響いた。
ユンギさんが言ってた
Aちゃんがアメリカ行きの返事をする期限は、
明日だったと思う。
なんて返事するのか気になって、
今すぐソウルに行きたくなった。
〈グクがお皿落とすなんて珍しいね？〉
今日はバイトの人数が少なくて、
見かねたヌナが一緒に残ってくれた。
JK『やばいよね。
みんなに皿割るなよって言ってんのに、
俺が落としてんの』
〈何かあったの？〉
JK『え？』
〈グク、すぐ顔に出るから分かる〉
そう言われて、
ついAちゃんのアメリカ行きの事を話してしまったのは、一人で抱えておくのがしんどかったから。
Aちゃんが行かないって決断してたとして、
それが俺のせいなら、
俺はどうしていいか分かんない。
JK『ヌナだったらどうする？』
〈私ならグクの側にいるけどな、〉
真っ直ぐに俺を見つめて
ヌナは、はっきりとそう言った。
〈だって、好きな人以上に大切な事ってないもん〉
JK『……………うん、』
〈私はだけどね？
Aちゃんは違うかも。
…………日本人って欲張りだから〉
JK『え？』
ヌナが言った言葉が外の大きな雨の音で、
よく聞こえなかった。
いきなり降りだしたスコールみたいな雨。
今日、夜中から豪雨の予想だったっけ？
JK『うわ、ごめん、ヌナ。もう帰って。
これからもっと酷くなる予報だから。
タクシー予約しようか？』
〈大丈夫。その辺にいると思うし〉
JK『じゃあ、タクシー乗り場まで送るよ、』
二人で急いで、外に出た。
久しぶりだな、こんな雨。
風も強くて、傘を差してても、
直ぐに服が濡れてくる。
雨道を歩き出して直ぐ、
ヌナは足元を崩して、
濡れたアスファルトの上で転んでしまった。
JK『ヌナ、大丈夫？』
慌てて、ヌナの手を引いて起き上がらせると、
ヌナの服はあっという間にびしょ濡れになってた。
〈……………ヒール折れちゃった〉
JK『うわ、マジだ。』
ポキッと折れたヒールのせいで、
歩く事もままならないヌナに肩をかす。
JK『とりあえず俺んちいこ？
このままじゃ、タクシー乗れないし、
服貸すから』
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます！好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (
レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん！早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー！とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました！ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moka
| 作成日時：2024年2月16日 17時
