韓国人のBoyfriend【JK】4【特別編】

26話 ページ26

YG《で、返事は？》


｢何がですか？｣


YG《とぼけんなよ。
明日までだよ、期限》


アメリカに行くか、行かないか、
返答期限が明日までって事は
もちろん分かってた。







｢………行かない、です｣


YG《彼氏には話したの？》


｢話してないです｣


YG《そう…………
それでいいの？》


｢いいんです｣





本当は行きたい気持ちはもちろんある。


だけど、怖い。

この恋を失うのが、

キラキラした夢見た仕事を失うよりも、
怖いんだ。





そんな事口にしてないのに、




YG《待っててくれると思うよ、お前の彼氏なら》



私の心が読めてるみたいな言葉を言ってくるユンギさんって、
何者なんだろうってたまに思う。





｢ユンギさんはジョングク君の事、
知らないじゃないですか、｣


YG《知らないけどさ、
お前の事ほんとに好きなんだろうな
ってのは分かる。
好きな女が仕事で頑張ろうってしてんのを
待たない男なんていないって事。
絶対後悔するよ、このままだと。
話してみろよ、とりあえず。》



｢でも…………私は、｣




YG《ああ、もうイライラすんな。
じゃあさ、そいつがさ、
絶対に待っててくれるなら、
お前はアメリカに行きたいの？
行きたくないの？どっち？》



｢………それは、
行きたいで、す｣





ユンギさんの勢いに押されて、

つい素直な気持ちを口走った。








YG《じゃあ、話すしかないじゃん》


｢……………でも、会って話したいのに、
会えないですもん｣


YG《会えない？会いに行けばいいじゃん。
別に違う国でもないんだし、
もう仕事終わったんだろ？
今からバス乗れば日付変わる前には着くっしょ？》









期限は明日。

私は………………



考えながらも結局足は動いて、

後ろからまだ何か言ってるっぽい、

ユンギさんを置いて、走り出した。

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