韓国人のBoyfriend【JK】4【特別編】

24話【JK】 ページ24

そう言って、ユンギさんは溜息をつくと、
俺じゃなくて、空を見上げた。

その横顔が男のくせに綺麗でムカつく。





YG《でもそんなの勿体ないって思うんだよね。
だって1年だよ？直ぐじゃん？
ジョンハン君はどう思う？》





俺の名前、間違え続けられてんのは、
もうどうでもよくて。

頭が真っ白で、上手く答えらんない。





YG《ああみえて、A仕事出来るし、
何より前向きで一生懸命で、
あいつしかこの仕事出来る奴いないと思ってんだよね。
とりあえず、返事はギリギリまで待つって伝えてんだけど》


JK『…………その、返事の期限っていつまでなんですか？』


YG《2週間後かな。
俺が説得しても、気持ち変わんなさそうだからさ。Aの本当の気持ち、確かめてやれんのって、
ジョンハン君しかいないなって思って、
それで、お節介だけどここまで来たわけ》






すげぇなAちゃんは。

ここまで、この無気力そうな人を動かせるんだから。

Aちゃんと早く一緒にお店をやりたいって

勝手に思ってた自分が、

なんか、すごく、

馬鹿みたいだ。







“もし、Aが本当はやりたいんなら、
背中押してあげれるのは、
ジョンハン君しかいないと思う”





最後まで一度も俺の名前を正しく呼ばないまま、
ユンギさんは帰ってった。








俺にどうしろって？


Aちゃんが、
俺の側にいたいって
そう思ってるなら、
このまま、
それでいいじゃんって。

そんなズルい事を一瞬考えた。





でも…………………
彼女が、心の奥底では
アメリカに行って、
仕事をしたいって思ってんなら、
それは行くべきで。




そうなると、
今も離れてるけど、
もっともっと離れなきゃいけなくて。


下手したら、1年会えないかもしれない。



そんなの多分俺は耐えられないから。


Aちゃんが日本に帰国してしまった時、
ほんとに辛かったから、
もうあんな思いしたくないから。




てかさ、

こんなに、

一緒にいられない状況ばっかり
待ち受けてんのって、

俺たちって結ばれない運命って、
そういう事？

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