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17話 ページ17

どうして楽しい時間って、こんなにも過ぎるのが早いんだろ。






遊園地を出て、夜ご飯を食べて、

時間はもう9時を回ってた。

ジョングク君は釜山に帰ってしまう。







カーブを緩やかに曲がって、
真っ直ぐ進む車。




もう、寮の門が見えてきた。







次はいつ会えるんだろ。

1ヶ月後?2ヶ月後?

分からないけど、
先の事を楽しみにできる余裕なんて今はない。









JK『着いた』


「着いた、ね」


JK『何かあっという間だった』


「…………ねっ、」


JK『楽しかった?』


「うん、すごく」


JK『あのさ、』


「うん……」


JK『仕事で帰り遅くなった時、
もう自転車で帰えんのやめて?』


「え?」


JK『危ないから』


「……分かった」


JK『これ、ホワイトデー』


そう言って、
ジョングク君が足元に置いてた紙袋を私に手渡した。



JK『遅くなってごめん』


「ありがと。
開けてもいい?」


JK『帰ってから、開けて?』


そう言われて、こくっと頷いた。











JK『………………………』


「……………………………」







どことなくぎこちない会話と、
沈黙を繰り返して、
いよいよ助手席のドアロックが外れた音が聞こえて、私はシートベルトを外した。







「じゃあ、行くね」

って口にした瞬間、
泣きそうになる顔を見られたくなくて、
急いでドアに手をかけた時、
ジョングク君の腕が私の左手を引っ張った。





その瞬間、触れた唇。

ジョングク君のキスって
いつもは私の様子を伺うように、
最初は触れるだけの優しいキスなのに、
今日はいつもと違うと思った。



私たちが一緒にいれる時間が、
あと数秒しかないのを表したような、
最初から焦ったような深いキスだった。





キスが終わると離された手。






JK『おやすみ』







その言葉に返す事が出来なくて、
下を向く。








JK『Aちゃん?』





私は、おやすみなんて、言えない。
だって、足りないよ。何もかもが。



「まだ、離れたくないよ、」

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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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moka(プロフ) - みのすけさん» みのすけさん、早速ありがとうございます!好きと言ってもらえて嬉しいです💕 (4月24日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ(プロフ) - mokaさーん!早速読みに来ました⭐︎ すれ違っちゃうのー!とハラハラしながら一気に読んじゃいました。mokaさんのお話好き🥰 (4月23日 17時) (レス) @page49 id: fb37bccf1b (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - さゆみん?さん» さゆみんさん、楽しみにしてもらえてたのが嬉しいです♡ありがとうございます💕いつかラブラブな二人をお見せできたら……😌♡ (3月22日 16時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみん?(プロフ) - 毎回一番に更新楽しみに読んでました!ご迷惑じゃなければ、その後の二人のラブラブな生活とかジンくんとかに報告したのを見てみたいです(^^) (3月22日 9時) (レス) @page50 id: 6af05c8434 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 星那さん» 星那さん、見守って頂きほんとにありがとうございました♡すれ違ってばかりの二人だったので、ただラブラブな二人もみて頂きたいです😌 (3月18日 6時) (レス) id: 13af285613 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moka | 作成日時:2024年2月16日 17時

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