韓国人のBoyfriend【JK】4【特別編】

13話 ページ13

家に帰ってくると、
直ぐにユンギさんからもらった
さっきの資料を開いた。






アメリカか……………。


私がしたい仕事を今、出来ていると思う。

でも、アメリカに行ったら、

もっと出来る仕事が増えて、

もっと色んな事を知れる気もした。


そして何より、
こうやって私のキャリアを
後押ししようとしてくれる
優しい上司が側にいてくれる事が
とっても幸せだと思った。












でも、

でもね、


私はその資料を
机の奥の方にしまいこんだ。



私はジョングク君が好きだ。

世界一無神経な彼が。


ジョングク君の側にいたい。

なんて子供じみた理由だけど、
私はアメリカに行く事なんて出来ない。








いつか、
仕事をやりきったって思えたら
私も釜山に行って、
彼のすぐ近くで過ごしたい。




なんて、ジョングク君には

まだ言えそうにないけど。






カトクの画面を開く、
いつもトークルームの一番上にあるのは
ジョングク君の名前で、
それだけで嬉しく感じる。









“今、帰ってきたよ”


って文字を打ち込んで、送信すると、
直ぐに既読に変わった。









もう家かな？
なんて考えてたら

“ジョングク君”
と表示された画面が着信を知らせる。












JK『もしもし？』



｢……ジョングク君、もう家？｣



JK『うん、今着いたとこ。
あのさ、』



｢うん？｣



JK『来週の日曜日、やっと休めそうなんだ』



｢え？｣



JK『だから、会いに行くよ』







ボラさんの事でほんとは怒ってたのに、
多分私は単純だから、
その一言で
全部許せる気がした。

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