君を想う4------TH (ページ32)

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182___JM ページ32

タクシーから下りると

周りにはぽつんぽつんと昔ながらの日本家屋が並んでる

その中に1件だけきっと元々形は日本家屋なんだけど、今風のいい家があった

観葉植物やお花が良く並べてあって
壁も塗りっぱなしのオフホワイト

海岸にあるオシャレなカフェみたい

敷地の中に足を踏み入れてドキドキしながらインターホンを探す

よしっ、

気合を入れてインターホンを押した

ピーーンポーーン

JM「....」

インターホンに応答はなく留守なのかと少し待っていると

「はい！」

ガチャっと扉が開いて、Aさんが出てきたすごく久しぶりに見た気分

「...ジミンさん」

少し困った顔をする彼女に第一声なにをいうか決めてなくて

JM「や、やっほ」

間抜けな挨拶してしまった

「ホントに来たんですね、1人ですか？」

JM「久美さんに聞いてたんだね、うん。1人だよ。話少しいい？」

「はい...玄関でもいいですか？」

申し訳なさそうにそう聞いてくる

JM「いいけど家にはいられたらまずいの？誰かいるの？」

話しながら玄関に入って座らせてもらう
もしかして男か...

「いや、まぁ、ちょっと」

広い玄関少し離れてAさんが座る

はっきりしないAさんに少しイラッとする

JM「ごめん、単刀直入に聞くけど、なんであんな別れ方したの？」

「...あの時の私にはああするしか無かったんです、本当にごめんなさい」

正座してる太ももの服をぎゅっと握って真っ直ぐこっちを見てる

JM「謝るのは僕にじゃないよ、、テヒョンはAさんの事ずっと忘れられなくて苦しんでるんだよ、、Aさん本当にもうテヒョンのこと好きじゃないの？」

「.....っ」

何も答えず静かに涙を流すAさんを見てるとまだテヒョンを好きだとしか思えなくて

JM「お願い。正直に話して。何があったの？」

Aさんが何か頑張って言葉を出そうとしてるその時

｢ふっふぇーんふぇーーーん」

赤ちゃんの泣き声が聞こえた

すいません、と言って
ばっと立ち上がり部屋の奥に向かったAさんの後を、靴を脱いで急いで追いかける

ベビーベッドから泣いてる子供を優しく抱き上げたAさん

「ごめんなさい...この子がテヒョンから離れた理由です」