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YG「おい、ツキいるか?」
平和で静かな校閲部に、腕に大量に付箋が貼られている原稿を抱えたユンギがそう言った。
『...。』
YG「お前だよツキ、ユ ツキ。」
『...はい?』
YG「これ、どういうことだ。」
『あー!それは私が初めて校閲した記念すべきゲラじゃない!誤字脱字、完璧だったでしょ?』
ツキは自慢気にそう言うと、ユンギは不満が隠しきれていない表情でツキに詰め寄った。
YG「誤字脱字なんかどうでもいいんだよ。誰がこんな余計な指摘をしろって言った?女子高生の言い回しが古臭くてありえない?お前、大御所作家舐めてんのか?」
『いやいや、今どき”チョベリグ”とか”チョベリバ”とか言う女子高生がどこにいんだよ。』
YG「あのな、明記はしてないがホン先生の小説の中の時代設定は、常に昭和なんだよ。」
JM「”チョベリグ”や”チョベリバ”なんかが流行ったのは1990年代後半で昭和じゃないです。」
ジミンの指摘にユンギは困惑した表情を浮かべた。
YG「...は?」
『つーか昭和でも平成でも令和でも死語なことには変わりないでしょ?担当編集者なんだから教えてあげなよ。恥かくのはあんたじゃなくて、あんたの作家先生なんだから。』
YG「ったく怒られるのは俺なんだよ...。こんな時に限ってジニヒョンは居ないし...。」
ユンギは面倒くさそうな表情をしながらそう言うとツキの肩に手を置き、こう言った。
YG「お前、ちょっと一緒に来い。」
『は!?なんで?』
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kaguya(プロフ) - nanaさん» 少し参考にさせていただいてます! (4月3日 17時) (レス) id: 680b1279bc (このIDを非表示/違反報告)
nana - あれ…主人公が石原さとみに見えてくるなぁ🤔 (3月25日 22時) (レス) @page26 id: 93fd17df6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaguya | 作成日時:2024年3月15日 20時